アラフォーの仕事と子育て日記

ベンチャー企業に勤務している人の日記。 日常的なことやメモのほか、英語、ネットショップ運営、子育てに関して書いていきます。

まだまだお金が足りない!社員の給与を減らすの巻

13207です。

 

相変わらずお金がない会社の話です。

これはリスケの時期と並行して行っていた話です。昨年の9月初旬頃の話です。

 前回の記事はこちら

 

sa21.hatenablog.com

 

相変わらず会社にはお金がありません。

社員も暗い雰囲気です。

辞めたがっている社員もいました。

私も正直辞めたいと思っていた時期でした。

 

社長

「お金足りない。

倒産して社員が路頭に迷うことはしたくない。

とはいえ、社員の給与も減らさないと本当に現金がなくなってしまう。

ここは一発社員の給与を下げないといけないと思う。

きみやって!!」

 

キターーーーーー━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━!!!!!

社長命令。。。

ただでさえ社員辞めたがっているのに。。。

こんなことしたら優秀なメンバー辞めちゃうじゃん!!!

おまけにメンバーに嫌われるし、恨まれるじゃん!

 

「社長、ぜったいに嫌です」

 

社長

「じゃあ、この会社倒産するしかないかなあ。。。」

いやいやいやいや、会社倒産するのは私のせいじゃないですよ!!!

なんで私がやるの??

いや、会社なくなって収入がなくなるのも困るわ。

この年で会社倒産して転職活動するのも困るわ。

 

13207

「条件があります。社員の給料を下げている間、社長の給料なしにしてください。

あと、会社のお金がないことを伝えます。

この2つを飲んでくれなければやりません」

社長

「わかった。給与無しでいいよ。

その代わり、経費の立替分だけちょうだい」

 

「わかりました。じゃあ、やります」

 

ということで社員の給与削減をすることになりました。

 

社員給与は一方的に下げることはできません。労働法調べました。

社員各自の同意を得る必要があります。

そのため、社員をそれぞれ呼び出すことにしました。

 

とはいうものの、全員を個別に呼び出して同意を取るのも時間がかかります。

そのため、順番を考えました。

各部署の中核メンバーを先に呼び出し、時間をかけて納得してもらい、その後、若手という順番にしました。

 

中核メンバーにはこんな感じで話をしました。

「申し訳ないのだけど、給与下げさせてもらっていいかな?

多分、わかっていると思うけど、いま会社本当にお金ないの。

経理のトップやって、数字を正確に毎週反映しているのだけど・・・。

思った以上にお金がないんです。

社長の演技じゃなくて、本当にお金がないんですよ。

外注さんとか契約を解約してなんとか倒産を避けたけど、それでもやっぱり足りないの。

申し訳ないのだけど、半年くらい減給させてもらっていい?」

メンバーからはいろいろな反応がありました。

 

「退職勧告されるのかと思っていました」

「半年くらい我慢すれば会社は立ち直りますか?」

「結婚決まってるんで、本当に困るんですけど」

「減給とか、本気でやめて下さい」

 

そんな反応の中で自分が作ったエクセルのシートを見せて

黒字化の開始は10月を予定していること

固定経費を削減して赤字体質からの脱却を目指していて、体質改善を進めていること

社長は半年給料無しになったこと

銀行からのリスケで資金的な余力を作り、会社の経営を立て直していること

固定費削減によって年間のキャッシュフローの改善がかなり見込まれること

会計は毎月社員に対して簡潔な報告をすること

転職しなければならない状況となったときはすぐに知らせること

転職先候補を紹介すること

 

とにかくいろいろと話をしました。

 

もともと社内では個人的なコミュニケーションは取っていましたが、今回は公私にわたって濃いコミュニケーションをとりました。

時間としては1人当たり、1~2時間程度。

それをシラフで何人も真面目に話します。

人生に大きく影響するトピックということもあり、半年分くらいの濃いコミュニケーションをとったと感じました。

 

結果、中核メンバーは退職希望者0、全員が減給同意ということになりました。

 

その後は中核メンバー以外のメンバーです。

各メンバーを呼び出して給与減給の話をしました。

話をした内容は中核メンバーと同じです。

ただ、違ったのは反応でした。

全員が即答で減給に同意してくれました。

中核メンバーがすでに話をしていてくれたおかげだと思っています。

 

全員から減給同意をもらい、退職希望者0という報告を社長にしました。

その報告を聞いて社長は泣き出しました。

私は

ここは泣いて話をした方がドラマっぽいな、なんて思いつつ、

社長が泣いているのを見ても

一円にもならない忍びないので

その場を後にしました。

 

まずは社員がだれ一人辞めることなく会社再建を進めることができたのは本当に良かったと思います。

ただでさえ小さい会社で1人辞めてもマンパワーが不足した状態となってしまいます。社長は社長で従業員を雇うたびに常に社員の生活をどうやって保障するか、生活をどうやって維持するかを考えていました。

 

今回のことでも会社のお金がない状態となってしまったことを素直に反省し、給与は全額返上、立替として支払ったお金だけをもらう生活となっても文句ひとつ言わず、とにかく歯を食いしばって頑張っています。

 

今回の件で社長は社員を解雇するなり、退職を募るという選択肢をとることもできたと思っています。

解雇、退職勧奨など安易な選択肢をとらなかったことで会社がちょっとまとまったような気がしています。

 

まだまだ続く

 

 

社員が自分の将来のことを考えたうえで会社に残るという選択をしてくれたのはありがたかったといま振り返っても思います。

 

 

続く